脳脊髄液とは？脳と脊髄を守る大切な働き

最近のブログにて「脳脊髄液」と関連した記事を上げています。
そこで今回は「脳脊髄液」について解説していきます。

まず、脳脊髄液は、脳室の特に脈絡叢（みゃくらくそう）と呼ばれる特定の空間内で生成され、脳や脊髄を包み込むように広がります。

この脳脊髄液は主に三つの機能を持っています。

脳脊髄液は保護機能を担っています。これは、脳や脊髄を外部からの衝撃や振動から守る役割を果たします。頭部に強い衝撃が加わった場合、脳脊髄液がクッションのように機能し、衝撃を緩和することができます。これによって、脳や脊髄が直接的な損傷を受けることを防ぎます。

次に、脳脊髄液は栄養供給の役割も持っています。脳や脊髄は、酸素や栄養素を必要としますが、血液からこれらの成分を取り込むことはできません。そこで、脳脊髄液が血液から酸素や栄養素を取り込み、これらを脳や脊髄に供給する役割を果たします。また、老廃物や有害な物質を排出する役割も担っており、脳や脊髄の健康を維持する上で欠かせない存在です。

最後に、脳脊髄液は圧力調整の役割を担っています。脳は非常にデリケートな器官であり、正確な圧力の維持が重要です。脳脊髄液は脳内の圧力を調整し、適切な状態を維持することで、脳の正常な機能を保つ役割を果たしています。

このように、脳脊髄液は脳や脊髄を保護し、栄養を供給し、圧力を調整するなど、重要な機能を持っています。また、脳脊髄液の異常な増減や質の変化は、様々な神経系の障害や疾患の原因となることもあります。
そのため、脳脊髄液の正常な状態を維持することは、健康な神経系を維持する上で非常に重要です。